夏休みの取り方(小さい会社の管理部編)

f:id:kamaeka:20180710173607p:plain

そろそろ夏休みを決める時期ですね

部内で誰がいつ休むのかを探りあったり、上司から「今年は夏休みは出勤で…すまぬ…」みたいな打診があったり、フジロック期間は誰がなんと言おうと休むポリシーで突き抜けたり

ちなウチはありがたいことに季節休取得はそんなに争う感じではないです(たぶん)

一つの業務を2名以上が実施できるので毎年交互に取ったりができて譲り合い精神が発揮されやすい(はず)

今日はどんな感じで小さい会社の管理部が夏休み取得しやすい状況になったかの経緯をかいてみます

はじめに

ありがたいことに有給取得率ほぼ100%と残業時間月10時間未満達成してる弊社管理部ですこんにちは(自慢)

休みのとりやすさって組織の魅力にもなると思いますがなかなかその実現が難しいものです

特に規模が小さいときはメンバーにしっかりお休みをとってもらうために経営陣がその業務を埋めるみたいな時代も長くなりそう ただこれをずっとやってたら組織として長く続かないですし、体を張って他メンバーの休みを作る!ってのはごく初期の人だけがやれば良くてそれ以降のメンバーは人間的な生活でパフォーマンスをあげてくのがよさげ

ウチで有給含めた各種おやすみを取りやすい状況ができたのは 「一つの業務を複数名ができる状況を維持し続ける」が重要でした

これまでの経緯

会社できたて

起業当初の小さい組織のときはそんなに仕事量がないので結局いろんな仕事を1人がする形になると思います

で、人が増やせるようになったら

  • 経理の人は経理以外しない
  • 総務の人は総務だけでOK
  • 人事の人は人事だけを極めていく

的な分業をやりたくなるのですが、これをぐっとこらえて「同じ業務をできるメンバーをもう1人」採用・教育します
採用基準は経験や能力よりは”既存管理部門メンバーとの親和性”が第一で もちろん能力や適性の濃淡ありますので、「メインの方が1週間くらい休んでもまぁなんとか業務は回る」くらいの達成度で十分だと思います

そうすると「自分が休んでも業務が”どうにかなる”」という安心・安全が出てきますので休むことへの抵抗が少なくなって有給や季節休暇の取得率が上がっていきました

総勢30人くらいになったら

で、管理部門が3名くらいの規模になったら 「1つの業務を2名ができる」状況を作ります(なんとなくBtoBのIT企業だったら全社員の10%くらいが管理部人員でしょうか) ここらへんで個々人の適性を考えて業務配置を変えていきます

組み合わせになっていきますが、毎日やらなくてもどうにかなる業務を無視すると3名中2名が夏休み取ったりも無理じゃない構成になってきます これにアウトソースを加えるとより休みやすい体制に(ウチは労務と法務は一部アウトソースして業務平準化&専門性強化図ってます)

総勢50人越えたら

ちなみにいまウチは70名くらいでやっと人事で2名、労務で2名的な分業ができるようになりました。もう一息で各分野2名以上体制の未来が待っている…!たのしみ

あ、上場めざすとかでしたら、経理と財務を分離せよ。各部門での健全な牽制を。みたいな話が出てくるとのことですので、その時はあるであろう素敵な利益とキャッシュで組織変更で対応してくんでしょうね…(未経験)

ちなみに夏休み希望がかぶっちゃったときは相互に譲り合う感じになりますのでそのあたりの醸成も大事です。今年は私なら来年はあなた的な精神

有給や季節休の取得率を上げるには

話はズレまして、会社で旗振って休みの取得率を上げるために

みたいなことって起きがちなのですが、組織としては残業を減らしやすい、休みを取りやすい環境とセットでないとなんとなくのお題目になりがちだとおもいます
せっかく良い思いからの施策なのに白けちゃいがちといいますか

ただ空気を読んで「みんなも働いてるし、我々は有給とか夏休みとかとっても良いのかしら…ドキドキ…」という入社して日が浅いメンバーとかにはこういう施策の効果は高そうです
(いずれは取りやすい状況とセットでないとどうもならなさそうでもある)

余談

ちなみにそういう私はあんまり長期休みを取ってなかったので今年は長めに夏休みいただこうと思います
「自分だけが休まず働いてる」みたいなのって他メンバーに対してよくわからない優越感が出てドヤリングできるのですが、疲れてきたり物事がうまく行かなくなると「俺だけ大変なことしてるのにお前らは……!!」みたいに段々と呪い値が積み上がっていきますのでほどほどに相互におやすみを分かち合うのが良いと思います。
休みとってすまんな…→ええんやで の精神

さて今年の夏は、クーラーが効いた部屋か車内で夏ー!!満喫ー!(インドア派)