「極める」という単語の使い方/受け止め方

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(AとBでおはなし)

A「すべてを極めることが重要だと思う」
B「はぁ極めるってどのくらいのイメージす?」
A「100点を目指すことだ」

B「(目指す姿勢が極める。なるほど…極めるって”状況”かと思ってた。むずかしい…)」
B「(個人的にはバキの本部以蔵とか渋川剛気とかもまだ極めるまで行ってないような気がする)」

A「100点を目指すことはこの業界にいれば当然のことじゃないかな(なんか納得いってない顔してるな。上を目指すことが嫌なのか…?)」
B「まぁ100点とれれば最高っすけど、100点取り続けるってのはだいぶ大変っすからねぇ」
A「100点をとりたくないということか?(成長を捨て停滞や衰退を選ぶということか…!?)」
B「いやいや、そういうことじゃないやで(オォ…コワイコワイ…)」

B「ちな今が80点としてそれを100点にするのって工数めっちゃかかると思うんですが80点以上をキープするじゃなく100点を目指すんすね?(ほら点数キープだけでもどえらく大変だし、そもそも80点って結構良い数字じゃね?ほら)」
A「100点を目指さない意味が分からない(いまのままで良い、変わらないという変化の拒絶を正さなくてはいけない)」
B「おお(やべぇ…コレ無意味に現場疲弊するやつだ…)」

B「ほらセンター試験でこの科目は80点以上、この科目は90点以上、これは100点を目指したいとか、大学の特徴とか、自分の得意ジャンルと時間が有限とかあるじゃないですかー(無駄な工数がかかって現場疲弊させるわけにはいけないじゃないですかー)」
A「(またできない言い訳探しを始めた…これだから…お!いいことを思いついた!)でも全教科100点取れるに越したことはないよね?」
B「まー取れるなら越したことはないですが(理想論ではあるが)」
A「じゃあ目指していこうよ!(よし!相手が食いついた!)」
B「ほえー(ほえー)」
A「極めていこう!(やっと分かってくれたか!)」

「極める」という言葉に関して
Aさんは「いまより上を目指す」くらいのイメージで
Bさんは「その分野における権威が把握している範囲と各範囲の達成度を100%まで持っていく」イメージで捉えていることによる両者へのツラミ

さらには業界の誰もが知らないことを探求していくのか。その探求された情報やメカニズムを世の中に価値のあることとして実装していくのか。誰かが実装していたことをより便利に効率よく使っていくのか。みたいな方向性とかオペレーション部分も絡んでくる”極める”という言葉

「企業に戦略がしっかりあってそれにおける第一人者になる」=「極める」くらいのイメージだったらだいぶ乖離が少なくなるのでよいですが、そんなに戦略がしっかりしてる会社も多くないよなぁ…

仮に言葉で伝わってなくてもそれがちゃんと伝わっているかの確認があれば是正できるので良いのですよね

ちなみに確認の際に

B「おそれいりますがこれって”今より上を目指し続ける”くらいのイメージで良いっす?」
A「はじめからそう言っているじゃないか!」

みたいになるともうホント地獄なので注意

以下メモ

最高を目指す、とか100点を目指すとか極めるって言葉は「今より上を目指す」的な意味合いで使われることもあると思うのですが、人によって受け止め方が結構異なるお言葉で、相手によって受ける印象がだいぶ変わる印象をもってます

きっとプロスポーツを目指していたり上位校で成績上位を取り続けなければならない、という経験がある方は100点を目指し続けるというのがとてもストイックにコストをかけてやっと実現できることという認識な気がしますし、あんまりその分野に明るくない人とかだと「上を目指そうぜ!」くらいの意味で言ってる気がします

企業界の誰もが知らないことを探求していくのか。その探求された情報やメカニズムを世の中に価値のあることとして実装していくのか。誰かが実装していたことをより便利に効率よく使っていくのか。みたいなのも絡んでくる極めるという言葉

戦略とか生き方によってどういう達成度とかそれをいつまでに、とかを提示できるといいっすなぁ

ただその分野をある程度知っていないとその提示しづらいような気もする

相手に伝えたいイメージがしっかり伝わってるかの道具選びと、本当に伝わっているかの確認って大事すなぁ…