組織が小さいときって「あの人は何をどこまでしてくれる人」っていう暗黙知があるのですが組織が大きくなってきたりすべての歴史を体感していない方が増えるとここらへんのすれちがいが起き始めました
こんなかんじ
Aさん「(この部署は◯◯をしてくれて当然の人たちだと思う。前職でもこの部署名の人はここまでしてくれたから)◯◯をやってください。」
Bさん「(◯◯はやらないことはないけども、他の部署が忙しかったりしたときに親切心でやっただけでここまでやるのが当然と思われるとツラミあるなぁ…)はぁ、やらないこともないですが…」
Aさん「(なにこのBさんの態度…?仕事できない人なんだなぁ…めんどくさいけどとりあえず頭下げとくか…)すいませんがよろしくおねがいします」
Bさん「(なんか全然分かって無さそうだし仕事押し付けてきてるしすげぇ嫌だけど仕事だからやるか…)はい、わかりました…」
これが毎回繰り返されていくと部署間で「あの人イヤだ」「あの部署とは仕事したくない」「あいつは仕事を気持ちよくやってくれない」的な衝突がでてきましてあんまりよくない事態に
で、これってどうやって解決するのか考えてみました
形式知で対応
- ジョブディスクリプション(職務定義書)を明確に定義しそれを周知
- wikiにこの部署はこの仕事をどこまでするかを明記しておく
権限で対応
- 各部署の上長同士が何をどこまでするかを事前に握っておき、事前に決めていなかった問題が発生したときに各上長で業務領域を決めていく
- トップダウンで誰が何をどこまでするのかを都度都度決めていく
集合知で対応
- 誰に振ってよいかわからない仕事のときはチャットか口頭で周囲に聞く
- で、知っている人が回答してその回答をもって対応を進める
ぶつかる前に確認して対応
- 仕事を依頼する前に「これってここまでやってもらえるんですかね?」みたいな確認を挟んでからオーダーを投げる
- 期待値がずれてたらいったん引っ込んだり交渉したりする
研修で対応
- 入社時の研修で誰が誰をするなどを教育する
- 仕事のやりかた。流儀的なものもそこで教育
じっさいのところ
…で、じっさいのところ
なんとなく上記では形式知が一番効きそうな気がしましたし周囲の賛同も多かったので導入してみましたが、すれちがいはあまり減りませんでした…とほー
正しくは「しっかりと情報を見てから行動する習慣のある人」にはすごく効くのですが「行動ファースト」な方には全然効かず。むしろ「ちゃんと書いてあるのになんで読んでないの!?」みたいなヘイトを生む始末。とほー
で、「しっかりと情報を見てから行動する人」はそもそもそういうすれちがいをあんまり起こしてない傾向も見て取れ「◯◯という単語だからコレに違いない!」みたいな発想をしがちな方がこのすれちがい発生源のひとつに
「まず行動」というのは悪くない習慣だと思うのですが「しっかり事前準備してトラブルに備える」を大事にしている人をないがしろにしてるように見えたりしてお互いに良いことにならないことも見受けられます
なので今後は
- 仕事をオーダーする前に期待値確認(集合知かぶつかる前確認で対応)
- すれちがい発生を感じたタイミングで各上長に相談、解決に
- 勘違いは誰にでもあるのですまんな、ええんやでのやりとり
で対応していければ相互に敬意を持てるより良い関係になっていけるといいなーと思っております
ちなみに管理部やエンジニア職の人って事前準備スキーが多いのでここらへんぶつかりがちなので気をつけていきたい(自戒)
またただの勘違いでのすれちがいならいいんですが、無邪気な邪気(本人はなにも気にしてない上での行動だけどルールぶっちぎったり原理原則無視してマイナス効果ふりまき)や部署間パワーで潰しにくるようなかんじがありましたら断固戦ってよいとおもいます
そのために上司さんいらっしゃいますし(がんばれ上司)